書籍で知るスリランカ『インド洋圏が、世界を動かす』

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『インド洋圏が、世界を動かす: モンスーンが結ぶ躍進国家群はどこへ向かうのか』876875861765
ロバート・D・カプラン 著, 奥山 真司・関根 光宏 翻訳
インターシフト 2012年

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内容(「BOOK」データベースより)
中国・インドの台頭によって急速に変貌しているインド洋圏は、どこへ向かおうとしているのか?
アフリカ東部から、アラビア半島、インド、東南アジア、中国まで、現地取材をとおして、その複雑な力学と多極化する未来の構図を明らかにする。
米政権ブレーンにして、「100人のグローバルな思索家」に選ばれた著者による徹底考察・未来戦略。

原著刊行時期は2010年。米国のシンクタンク「新米国安全保障センター」の上級研究員でもある米国ジャーナリストによる、インド洋圏についての著作です。経済というよりは、国際政治・地政学の観点から、米国目線でインド洋圏が語られており、オマーンから始まるインド洋圏各国(含むスリランカ/一章が割かれています)のフィールドワークは貴重な資料となります。

スリランカについては、内戦終結前後の時期の訪問であり、中国がどういう意図で如何にスリランカの現政権に食い込んだか、米国との関係、などを理解するうえで示唆深い記述が多数あります。また、本著ではスリランカを、長期内戦を継続している問題児という捉え方をしており、内戦終結から5年経った現在ではあまり語られない事柄が多く、そういう意味でも貴重な参考文献と言えます。