【コラム】スリランカ中央銀行新総裁が語る展望

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スリランカでは政権交代により、中央銀行総裁が新しく任命されました。新体制のもとで今後の金融政策はどう変わるのか、ロイター通信が新総裁にインタビュー(INTERVIEW – Sri Lanka’s new c.bank chief sees strong growth, chances of lower rates)を行っています。10年にわたる前長期政権のもと、経済面では安定的で高い成長率を維持してきたスリランカ。政権交代に伴い、経済・金融行政についてもトップが総入れ替えとなったかたちですが、中央銀行の総裁は今後にどんな展望を持っているのか、本当に興味深いところです。


◯低い金利を維持しつつ、インフレの安定を図る

今回、スリランカ中央銀行総裁に就任したアルジュナ・マヘンドラ氏は、インフレ期待が横ばいになれば、記録的な低水準にある政策金利をさらに下げ、またビジネスを促進するために税制の抜本的な見直しを図る、とインタビューでは述べています。

スリランカ経済は2005年以来、平均6.5パーセントの成長率を実現してきており、また2014年1月以降は、さらなる成長促進のために、過去最低の政策金利を維持しています。マヘンドラ新総裁は、初めての政策決定会合でこの政策金利を据え置くことを決定しましたが、経済は好調を維持すると楽観視しており、昨年度の7.8%の経済成長率に引き続き、2015年も7.5%の成長率を安定的に維持することは容易に可能である、と述べています。

マヘンドラ氏は、オックスフォードで教育を受け、アジアの金融サービス業界で30年近い経験を有する人物です。マヘンドラ新総裁は、スリランカの今後の金融政策に関して、これまでは政府があらゆる経済活動に関与した結果、民間部門の発展が阻害されたとして前政権を批判し、今後は民間投資と雇用創出に焦点を移す必要があると述べています。併せて複雑な税体系を簡素化することで、企業の税務負担を減らすことにも意欲を示しているということです。

中央銀行は今後数ヶ月でインフレ率が穏やかになると見ており、2015年の平均年間インフレの目標値を3%に設定しています。そしてインフレ率が低位安定するのを待って、さらなる政策金利のカットを計画しているとマヘンドラ氏は述べています。

出典:http://in.reuters.com/article/2015/01/27/sri-lanka-economy-idINL4N0V61DJ20150127

海外活用コラム 執筆:GTAC(2015年2月3日付)

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