【コラム】IMF、スリランカ経済を楽観視しつつ財政リスクを指摘

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column33先日、スリランカ経済の今後の見通しについて、国際通貨基金(IMF)が報告書を出しました。その中で、IMFはスリランカ経済について楽観的な予測をしながらも、財政赤字の問題を初めとする、いくつかのリスク要因について注意を促しています。
これについて、スリランカのニュースサイトでカメハメハ倶楽部が提携しています「economynext」から配信された「Sri Lanka deficit exceeds target, tax revenues could fall, IMF warns」と、中国のニュースサイトの上海日報が配信した「IMF positive on Sri Lanka but warns of deficit challenge」という記事からご紹介します。


〇原油価格の下落によって、改善される貿易収支

IMFは、スリランカの経済について、実質GDP成長率を2015年以降も6.5%と予測しているなど、概ね安定的で力強いとしています。一方で、政治的安定と財政赤字の解消が、さらなる成長には欠かせないことも強調しているとのことです。

特に財政赤字に関しては、2014年は2009年以降で初めて、財政赤字が対GDP比で拡大したとのことです。また2015年以降も、税収入の安定的な拡大がない限りは、財政赤字の縮小は困難であると、指摘しています。

また、予算額削減による公共投資の縮小や、政治的不安定による民間投資の縮小、あるいは主要な貿易相手であるヨーロッパの経済回復の遅れなども、リスク要因として挙げています。

2015年の対外部門の見通しは良好としており、原油価格の急落によって貿易収支の改善に大きな効果があると、見込まれています。スリランカからの製品輸出量が今のままであれば、中央銀行による外貨準備金が順調に増えていくだろうと、指摘しています。

一方で、対外部門においてもIMFはリスクを指摘しており、特に原油価格の回復や、輸出先マーケットの不況によってスリランカからの輸出量が減少するなど起これば、今の楽観的な見通しは成立しないと注意をしています。

出典:
http://economynext.com/Sri_Lanka_deficit_exceeds_target,_tax_revenues_could_fall,_IMF_warns-3-1734-1.html(economynext)
economynext_logo
http://www.shanghaidaily.com/article/article_xinhua.aspx?id=280573#.VUqfv7cj33E.twitter(上海日報)

海外活用コラム 執筆:GTAC(2015年5月19日付)

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