【コラム】どうなる?スリランカ沖のガス田開発(前編)

drilling-rig-444555_1280
ETHELON1507スリランカ沖で発見されたガス田は、最大で2000億ドルもの経済効果をスリランカにもたらすと期待されている一方で、ガス田を発見したインドの石油大手企業が、世界的な原油価格の下落によって、このガス田の開発から撤退を表明しました。
スリランカのエネルギー政策に関して、カメハメハ倶楽部と提携している現地スリランカの情報サイト「ECHELON」に掲載された記事より、前編と後編の2回に分けてご紹介します。
前編の今回は、インド大手のエネルギー会社の撤退がもたらすインパクトについてです。
出典:http://www.echelon.lk/home/low-oil-prices-the-last-straw-for-cairn-india/

インドの石油大手ケルンインディアは、スリランカのマンナール沖で発見し、2年以上かけて取り組んできた海洋ガス田の開発を断念し、これまで費やしてきた2億米ドルの回収をあきらめた。世界的な原油価格の下落でケルンインディアはもう耐えられなくなったのだ。

今、国際的な石油・ガス企業は厳しい状況にある。原油価格の低迷によって、業界全体の収益減少と従業員の解雇につながっている。そしてそれはケアンインディアも同様で、スリランカ深海での石油・ガスの探索はもはや魅力的な事業ではなくなっていた。同社は、今年末までに撤退する。
またスリランカの政治家や官僚が、ガス政策のとりまとめや価格交渉を長引かせたことが、ケアンインディアの足かせとなっていた面もあった。


お役所仕事・政治の行き詰まり・値引き交渉等が重いのに、上から「原油価格の下落」が押してきて・・・・


ベダンタグループによるケアンインディアの買収が、スリランカにおける同社の運命を決定した。もともとケアンインディアはスリランカに楽観的だったが、新しい所有者がリスクを嫌ったために、鉱業会社のようにただ掘るだけになってしまった。海洋石油の探査は、深く掘れば掘るほど費用が増える、お金のかかる事業である。

ケアンインディアは、自社の代わりにスリランカの海洋ガス田を開発する企業を探す支援をすると表明した。埋蔵するガスの収益化の遅れは、スリランカに数十億ドルの損失をもたらすと言われている。ケアンインディアの事業を継ぐ企業には、迅速な取り組みが期待されている。

石油メジャーの中には、景気の波を乗り越えて生き残るための資金を持ち、他の企業が撤退する中で探査に投資している企業もある。これらの企業をスリランカに引き付けることが重要である。(後編に続く)■

海外活用コラム 執筆:GTAC(2015年8月21日付)

この記事はお役に立ちましたか? 幻冬舎総合財産コンサルティングが運営する無料会員組織「カメハメハ倶楽部」に登録すれば、最新の関連情報やセミナー/イベントの開催情報などをいち早くお受け取りいただけます。無料会員登録は、登録フォームからどうぞ。